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テニスボーイの憂鬱〈下〉 (集英社文庫)

テニスボーイの憂鬱〈下〉 (集英社文庫)
村上 龍
テニスボーイの憂鬱〈下〉 (集英社文庫)
定価: ¥ 520
販売価格: ¥ 520
人気ランキング: 338091位
おすすめ度:
発売日: 1987-10
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

究極のリアリズム
下巻も読みました。

上巻に引き続き、どうしようもなく最低なテニスボーイの恋愛が描かれています。

でも、どうしようもなく「おもしろい」です。
少なくとも僕は。

保坂和志じゃないけど、ある意味究極の「リアリズム小説」なんじゃないかな。


上巻のレビューにも書いたけれど、この小説に描かれている「恋愛」は、全く美しくありません。全く綺麗じゃありません。

妻子持ちのテニスボーイは、一人目の愛人である吉野さんにはまりまくって、やることしか考えていません。でも、その愛人がいる事によって、逆に『愛人のために』仕事に精を出すようになり、仕事も上手く行き始めます。

嗚呼、何て皮肉。

そしてはまりまくってた吉野さんにポイされて下巻で新しい女にまたはまります。

その切り替えっぷりが笑えるくらいすさまじく、でもリアルです。

上巻のレビューにも書いたけれど、男なんて「そんなもん」です。

オレンジデイズ的で無垢な男子なんて逆に気持ち悪いです。

この小説は世の中に蔓延っている全ての恋愛小説に対するアンチテーゼなのです。

てかこんな小説書いて自分で恥ずかしくないのかな、村上龍。



「なにこの、ファッキンシットな小説!!!!」

と、床に叩きつけることなく、読破できる女子がいたならば、僕はその子に感想を聞きたい。

マジで。



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