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ストレンジ・デイズ (講談社文庫)
村上 龍

定価: ¥ 650
販売価格: ¥ 650
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おすすめ度:

発売日: 2000-08
発売元: 講談社
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絶望的な気分にさせられる小説
この小説の目次を見ると、そこにはドアーズの「ストレンジ・デイズ」を始めとする、ロックの名曲の数々のタイトルが表記されている。最初はその楽曲と、歌うアーティストと共に物語は進んで行く事になるが、途中から物語がメインとなり、音楽の事はあまり関わりが無くなってしまう。だが、物語の根幹の部分で、これらアーティスト達と繋がりがあって、登場するヒロインのジュンコと彼等を重ね合わせた上で、絶望というものを描いているように思う。
ジム・モリスンにしてもルー・リードにしても、ジミヘンにしても、誰もが到達できない才能を持ち合わせたアーティストだ。そして、彼等と同じような才能を持ち合わせたジュンコという対象を目の前に、自分の無力さというのを痛感していく主人公の反町は、次々と絶望と対峙することとなる。僕自身この小説を読んでいて、反町と同じく自分の無力さを思い知ったし、絶望的な気分にさせられた。
ただ、この小説は読者をただ絶望させるだけの話ではないように思う。ラストで反町は自分の無力さを明確に受け入れ、そこから希望というのを見出そうとしている。これは予想でしかないが、何かをする上で、自分の力が完全に及ばないという絶望は誰しも感じるもので、村上龍自身も多くの絶望と対峙し、そしてそれを受け入れてきたのだと思う。それが自分がやりたいと望むものに対する為に必要な過程であり、その先にいかに希望を見出していくかが大切なのだと物語をもって伝えているのではないか?と思った。
平穏さと危機感と・・
何だろう。構成はバラバラだし、彼独特の、非建設的な(あくまでも社会的なレベルで)世界観の中こそ宿る、あの熱い刃に抉られるような快感も無い。むしろ錆付いて冷え切ったボロボロの刃で、生殺しにされたような不快感が、読後に残る。そんな妙な読後感の根拠は、曖昧でどうでもいいものに侵食されていかざるを得ない、他と際立った存在の不可避な絶望感によるものだろう。ある種の人間から見たら、他の大多数の人間がうつつをにかしている世俗的な事が、限り無く馬鹿げて見えることがある。しかもそれはそう見えるだけではなくて、際立った個性や存在を活かし伸ばすことを禁じ、角を取ることが最優先事項となっている国では、ある人間には社会的強制力を持っている場合もある。それを「クソ食らえ」と一蹴できるのが若者だが、年を取るとなかなかそうはいかない。
この作品では、どうでもいいものに侵食されながら、なおもサバイヴしていこうという主人公の救いの無いような(だが真摯な)姿勢が描かれている。
バラバラで、パワーの出方も散漫だが、それがかえって妙にリアルに感じてしまう。
現状の憂鬱。
初めて読んだ村上龍氏の作品。
文章の圧迫感にはちょっと驚きました。
序盤は構成がまとまっていない。
少し読むのをやめようと思ったほどです。
でも中盤から後半にかけては構成がしっかりしだしてきます。
だから最後まで読み進めることをお勧めします。
内容は現状の憂鬱。それに気付かないふりをしていた共同体の反町。
ジュンコという女性に出会い、自分に宿るサナダ虫の存在に気付きます。
これは最後ではひたすら憂鬱を描かれていて、
少しきついです。
村上龍の現状に対する、日本の状況に対する「憂鬱」が凝縮されてます。
しかしその憂鬱を抜け出す方法として、単純で最も難しい方法が書かれてます。
現状からの脱出を図るか、それとも更に憂鬱を感じるか、
この本を読んで感じることはおよそこの二極だと思います。
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