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共生虫ドットコム

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村上 龍
共生虫ドットコム
定価: ¥ 1,890
販売価格:
人気ランキング: 651978位
おすすめ度:
発売日: 2000-09
発売元: 講談社
発送可能時期:

クオリティの高いコンテンツが充実!
小説「共生虫」を元に、引きこもりや殺人、暴力、寄生虫、化学兵器、ネットのハッキングの解説等、社会の裏側にあるものを焦点に、インターネットを通じて、村上龍が展開したプロジェクトを一冊の本にまとめたもの。読者の投稿がぎっしりと埋まり、その間を埋めるように対談や、様々なコンテンツが集結し、データベースとして捉えると、とても面白く有効なテキストのように感じている。

僕自身一番興味を持ったのが読者達の投稿記事で、質問の内容が「生きていると強く実感できるのはどんな時?」、「殺人願望、または暴力願望がありますか?」、「近親者に引きこもりの状態の人間がいたらどのように接しますか?」、「何によって生きるための力を得ていますか?」といったディープなもの。こういった話はどんなに仲の良い友達ともあまりする事の出来ない話ゆえに、こういった色々な人の意見を読む事が出来るのは貴重だと思う。僕自身もそれについて考えるきっかけにもなったし、人の意見に対し、こうなんじゃないかな?と疑問を投げかけたり、共感してみたり、こういったテーマを深くまで掘り下げられるように思う。

田口ランディと、筑紫哲也、嶋田将司(元アメリカの海軍兵であって、化学兵器の専門家)の3人との対談ではあるが、特に興味を持ったのが、嶋田氏との話。何千万人と殺害できる化学兵器が身近にあるもので、あまりにも簡単に作れてしまう事に驚きを隠せなかった。危険というものは本当に身近にあるという事を知れたのは、大事な発見だった。田口ランディー氏との対談では、彼女のお兄さんが引き篭もりをしていた事もあり、引き篭もりの側からしか見えない、社会や教育の問題というものを鋭く突くような対談となった。2人の話は流石にとても面白く読み応えがあったが、あまりにも2人の考えが似ている故に、話の偏りも少し感じた。

他にも寄生虫に関する文献も興味をそそるものであったし、スペースを埋めるように置かれた様々なコンテンツが、どれもクオリティが高く面白い。僕自身リアルタイムで「共生虫」を読んでいる訳ではないので、この元となるサイトは知らないものの、インターネットの良さやメリットを本に生かした形で収録されており、その時代の様々な人々によって創り上げられたサイトの熱に、少しだけ触れる事が出来たように思う。



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