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五分後の世界

五分後の世界
村上 龍
五分後の世界
定価: ¥ 560
販売価格: ¥ 560
人気ランキング: 15739位
おすすめ度:
発売日: 1997-04
発売元: 幻冬舎
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

村上龍を読んでみた
伝えたいテーマは、分かり安すぎるほどに良く伝わりました。
しかし、伝え方が巧みであるとは感じませんでした。

まず、文章に味がありません。
集められた情報の羅列、平凡な会話表現などが作者の固い頭を想わせます。
また、小説内の想像世界があまりにも勧善懲悪な設定であり、失笑することもありました。

ほかの村上龍作品を読もうとは思いませんでした。

日本人について改めて考える
「もしも日本が戦争のときにこうだったら・・」

最近だとかわぐちかいじの「ジパング」が有名だが、
「ここまで日本が降伏しなかったら」という話に惹かれてこの本をハードカバーで買った。

そして、今また読み直した。日本について真剣に考えるようになったからだと思う。

海外戦線で情報の大切さを学んだ兵士を中心とした人々が文字通り「地下に潜った」
人口26万人の「日本」
その国の教科書に書かれていること、そこに著作時の日本に対する気持ちが表われている。

【「沖縄を犠牲にしただけで、大日本帝国が降伏していたら、日本人は『無知』のままで、
生命を尊重できないまま、何も学べなかったのかもしれません」】

この本が出て十数年経つ今でも 日本はまだ学んでいない。

国よりも子々孫々の未来よりも決算期の数字が大事な日本人。

「矜持」どころか「正直な商売」すらできない日本人

責任の所在を明らかにしないことを連綿と続けている国家

このままいけば、「拉致」どころか
本当に「被爆」しても、「割譲」されても
目が覚めないのかもしれない。

それにしても、取材に基づいたリアルな描写に引き込まれていく

熱しやすく、冷めやすい人々
からとても強く支持されそうな小説。村上さんの今の日本の現状を憂いている事は良く分かりますが、そのための手段として小説という方法で表現するなら(そう私には感じられました、私個人の感想です、また作品からどう感じる事も読者の自由であると私は考えます)、その設定が安易過ぎると思う。また誰の心にもあるいわゆるタカ派的なるものを満足させるファンタジーとしては有効ですが、その先が(手段なり、方法なり)放り投げられていてちょっと不満。安易なタカ派的カタルシス(生きている実感)が最高、という単純な思考が悲しいです。

激しい環境の中ではささやかな安らぎを大きな幸せに感じ、安穏とした環境の中ではすべての物事が薄く感じられる事を分かっていてあえて、単純化しているようで残念。ただ描写は様々なものに焦点が合っているクリアーな、クリアー過ぎる感じのする写真を見ている様でいて非常に上手いと思います。だからこそ、単純化し過ぎる点が残念。



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