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69(Sixty nine)
村上 龍
定価: ¥ 1,029
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人気ランキング: 610483位
おすすめ度:

発売日: 1987-08
発売元: 集英社
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村上龍という作家
村上龍の小説を初めて読んだ時、僕は15歳だったか16歳だったか。
所謂、純文学(ここはつっこまないでくれ)というものの魅力を教えてくれたのは彼だった。
世の中の偽をぶち壊すリアルな言葉。退屈の象徴としての既存のシステムへの反抗。
そしてなんといっても、ゴダールやらセリーヌやらストラヴィンスキーやらマーラーやら、
何とも高尚な香りの固有名詞。大阪の郊外で、平和に育ちながらも好奇心だけは人一倍強く、
そして自意識過剰気味だった思春期の僕が、彼の小説に夢中にならない理由なんて無かった。
その後大学に入り、シュルレアリズム以前の仏文学に傾倒、そして興味の矛先は更に拡大。
今や堂々と「趣味は読書です」なんて事が言えるようになった僕は、当然の如く、村上龍なん
て幼稚な作家が好きな奴のセンスを疑うね(フフン)。とかなんとか、偉そうな事を言うように
なったわけだ。
つい先日何気なく書店でこの本を開き、その場で再読した。30分で読了。早い。なんせ僕の
趣味は読書だ。家に帰り、久友に電話。週末にカラオケへ行く約束。
主人公の男の子は17歳。単純ながらも気難しい男の子が、教師に反抗し、バリ封やって退学
になるやら、ならないやら。そんなかんじ。大人に対する憎しみ、それは甘えの裏返し?そん
なことはわかってるよ。社会の秩序破壊、それも甘えの裏返し?そんなことも分かってるよ。
俺はそこまで馬鹿じゃない。憧れのあの娘を振り向かせたい、それだけ。ロックだ、ピース
だ、マリファナだ。分かってくれなくてもいいよ。だってそうだろ?楽しいんだから。
へーゲルもマルクスもサルトルも気付かなかった一つの真理。
楽しんでる奴が偉い。そーゆーこっちゃ。
買いです。
「限りなく透明に近いブルー」前夜、長崎での高校生活を描いた作品ですが、69年という時代を反映してバリケードなんかが出てきます。若い読者にはやや不可解かもしれませんが、60年代70年代の学園もので熱気を描こうとすれば、良かれ悪しかれこういったアイテムは不可欠ですもんね(作者がそれらを小道具で用いたといってるわけではありません)。長崎弁のためか、東京を舞台にした小説や回顧録とはまた違った、すこしピントがずれつつも、「おれたちだって!」という地方のエネルギーにあふれた青春群像に、思わずいとおしい気持ちにさせられました。
テンポもノリも最高の娯楽小説です!
小説読んでお腹の底から大笑いしたのは、遠藤周作以来です。
話の展開のテンポもノリも最高で、一気に読めます。
娯楽小説のツボをしっかり抑え、どうにもならない頭の中のモヤモヤがスッキリする爽快な読後感です。
「人生を楽しく生きるにはエネルギーがいる」って、納得できる言葉です。
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