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2days4girls―2日間で4人の女とセックスする方法
村上 龍

定価: ¥ 1,995
販売価格: ¥ 1,995
人気ランキング: 265206位
おすすめ度:

発売日: 2003-08
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
不思議な読後感。
読み終えたときの感触がとにかく不思議。
「わたし」と一緒に庭園の中を歩き廻ったはずなのにその風景のすべてが曖昧で、
時間も動いているのか止まっているのかさっぱり。
確か4人の女の子について書かれていたはずなのに、6.7人もしくはそれ以上の女の子
が登場したような気もするし、たったひとりの女の子について書かれていたような気も
する。
読みながら記憶とか経験とかコミュニケーションについて考えたはずなのに、それも
どうだったか。
いろいろなものの輪郭がぼやけ滲みあっているような小説です。
村上さんの小説はいくつか読んでいますが、このタイプの作品に出会うのは初めてです。
筒井康隆的かも。
あと「2日間で4人の女とセックスする方法」というより「男が女を愛するときー村上龍
の場合ー」として読んでしまいました。
タイトルにだまされた…_| ̄|○
そりゃないっすよ、村上さん…。
このタイトルに魅かれるタイプの人(モテナイ君、ドーテー、彼女いない歴長い人など)は
絶対読んじゃダメな内容だもん。そりゃないっすよ…。
内容は確かにおもしろい。
村上氏の価値観って、程度の違いはあるだろうけど、
ほとんどの男性が心のどこかに抱いている偏った考え方。
それを細部まで明確に、ものすごい勢いで言い切っちゃうから
読んでいて若干の罪の意識を感じながらも爽快感がある。
でもね、この種の爽快感っていうのはすごく危険で、
「これって正しいけど、少し偏った考え方だ」ってことを自覚し、
なおかつ、例えば「俺の彼女には言っちゃイケナイな」みたいな
ブンベツのある人にしか伝えちゃいけないことだと思うよ。
この本のタイトルに魅かれるタイプの人なんかが、
真に受けて…というかマチガッタ女性観を養っちゃって、
自分の身近な女性にプラントハンターの真似事なんかはじめちゃったら
どーすんの? 可能性高いし…。
要するに、読む人をかなり選ぶにもかかわらず、
読んじゃいけない人が魅かれるタイトルつけてるところがムカつくから★1つ!
わ、わざとか…?!
傑作!
結論からいうと村上龍の作品の中でも傑作です。
誤解を招くタイトルが損していると思います・・・。
しかし、よく考えてみると確信犯的にこのタイトルにしたのかも。
芥川賞受賞作の「限りなく透明に近いブルー」の原題が
「クリトリスにバターを」だったというのは有名な話です。
タイトルに惹かれて買った読者を嘲笑うような、そんな快作です。
最近の作品では見られなかった圧倒的な筆力です。
読んでいるうちに自分が湿気の多い庭園をさまよっているような
気になります。
次第に庭園の情景がゆがんで行き、やがてゆるやかな死の描写に変化するところは圧巻。
とりあえず読んでみて。オススメ。
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